楽天ではハラールメニューや礼拝室などムスリム対応が進んでいます

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楽天株式会社はeコマース、電子書籍、トラベルなどのインターネットサービスや各種金融サービスなど多岐にわたる分野で事業を展開しています。そんな楽天株式会社の社員食堂では2014年からハラールメニューを提供している。そのきっかけはムスリムの社員からハラール社食の要望があったことから。楽天株式会社には社員の声を聞き、取りまとめる担当の方が存在し、社員の声が反映されやすい環境にある。ハラールメニューを提供し始める前にムスリムの社員も含めた試食会や意見交換会も十分に行い、実施に至りました。

まだまだハラールの食事を食べる方は少ないので、事前に社員全員にハラールメニューを利用するかどうかのアンケートを取り、人数分のハラール食を用意する。現在は59人がハラールメニューの申請をしているが、その中に毎日は社食を食べないという方もいるので30人分のハラールメニューを用意している。楽天食堂ではハラールメニュー以外にはベジタリアンのメニューも用意しているが、この登録者数は約130人である。

ハラールメニューはハラールの魚や牛、鶏などを使った5種類のメニューがあり、そのメニューを日替わりで出している。ハラールメニューに限らず、楽天の食堂ではオリジナルのピクトグラムを使用して情報開示をし、社員が各自で選べるような仕組みを作っている。ムスリムの社員はこのピクトグラムを見て、ハラールメニュー以外のメニューも食べることもあるようです。

楽天ピクトグラム
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楽天の食堂ではメニューを用意するだけでなくキッチンやお皿にも配慮している。
お皿は、ハラールとそうでないもので分けている。調理器具は分けてはいないが他のメニューと混ざらないようにするために1日の中で一番最初にハラールメニューを作るという工夫をしている。調理・盛りつけをする際は他のメニューと同時に作らずに分けて作り、その際はハラール専用の手袋を使って料理をしている。一般でよく議論されている消毒に関してはアルコールを使用せず、アルコール成分が入っていないもので消毒を行なっている。

担当の方が苦労しているのは、ムスリムに限らず、外国の方は宗教や自国の習慣、自分で決めている食事に対する考えが多様なので、それぞれの意見に応える点だということ。しかし、9年間社員食堂で調理を担当しているので、その経験や日々の勉強、工夫により要望にできる限り応え、社員からは美味しいと定評のある社員食堂だ。

食事だけでなく、礼拝に関しても配慮がされている。本社が二子玉川に移転する前は空いている会議室でムスリムは礼拝をしていたが、現在の本社には礼拝専用の部屋が用意されている。
楽天株式会社はムスリム対応だけでなく、社食は1日3食無料で食べられたり、美容室や鍼、ジムが設けられており、福利厚生も充実している。

楽天株式会社のように、宗教や文化を越えて社員を大切にする企業が増えるてくことを願います。この度、取材を許可してくださったこと心より感謝申し上げます。

Cod curry sauce stew
Beef Coconut stew
Sambal Tumi Sauce Mackerel
Creamy coconut chicken stew
GrilledChicken and Vegetables Curry Sauce
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HALAL GOURMET JAPAN

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