Written by ムジャヘッド千尋さん

Chihiro Mujahed-san
Chihiro Mujahed-san

Assalamu Alaykum

日本で子育てをしている、またこれから日本で出産をする予定のお母さんムスリマの方、こんにちは。

Mujahed Chihiroと申します。

私は、1歳の娘を持つ日本人ムスリマです。

今日はこの場をお借りして、新米ママの私自身の経験から知る限りの産院や保育園、ミルクやベビーフードのことをお伝えします。

ごくごく普通の日本人であり一ムスリマの個人的な見解ですが、これを読んだ後に、これからの生活に少しでも希望が持てたり、育児は楽しいと思って下さる方が一人でもいれば本当に幸せです

みなさん、イスラム教徒としての日本での子育てにご心配やご不便を感じてはいらっしゃいませんでしょうか?

できることならば、この素晴らしい日本で、親子ともに楽しく安心して生活できる環境であることが好ましいですよね。

日本にいるとムスリムとしての生活が難しいと感じている方もいらっしゃるかと思います。

しかし、日本で子供を育てながら安心して楽しく過ごせる環境は、自分自身で引き寄せられるものだと私は考えます。

私は4年前、ムスリムの主人との結婚を機にイスラム教に入信しました。

自分自身の入信やその後の生活に対して、迷いや不安はほとんどありませんでしたが、出産や育児に関しては、やはり気になることも多くありました。

しかし、実際に出産・育児を経験していくうちに、その不安や心配はだんだんと解消していったのです。

日本で出産をする場合、まずは出産をする病院選びで悩まれる方は多いのではないでしょうか?

私は、以前から自分が出産する時には私自身が産まれた病院で出産したいと思っていました。

その病院は、カトリック系の病院です。

そのため、宗教への理解はとても深い病院でした。

患者さんの国籍も宗教も多様で、まず最初にカルテを書く際に「宗教」を書く欄があります。

これは、日本の通常の病院ではまだほとんど見られないのではないでしょうか?

そして、羊水検査や輸血は宗教上の観点から、基本的にあまり勧められていません。

もちろん担当医師は女性を選ぶことができますし、入院期間の食事も個別に対応してくれますので、安心して食べることができました。

ただし、使用している肉に関しては、恐らくハラール肉ではありませんので、個人の判断により医師や看護師との密な相談が必要になると思います。

産後しばらくは母乳だけでは足りないことが多いため、赤ちゃんの栄養を補うために粉ミルクを足すことがありますが、その際も出産前に助産師さんが各メーカーに直接問い合わせて下さり、成分を表示した上でどのミルクを使うかを決めさせてくれました。

また、ミルクは乳成分でできているものが普通ですが、現在はアレルギーの赤ちゃんも多いため、乳成分を使わない大豆由来の粉ミルクも販売されています。

「和光堂 ボンラクト」

“和光堂 ボンラクト”

このミルクは少し独特な味で赤ちゃんによっては受け付けないかもしれませんが、植物性でムスリムが安心して使えるという点は嬉しいですね。

しかし病院や保育園ではこのミルクを扱ってもらえないことがありますので、よくご相談の上で何を飲ませるか決める必要があります。

Vol.2 is here.

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