河口湖旅行記〜シャリアホテル富士山〜

寄稿者：Nur Iman Miyazaki

アッサラームアライクム、皆さんこんにちは！
私たちはGWに河口湖へ遊びに行き、ムスリムフレンドリーホテル「シャリアホテル富士山」に宿泊してきました。ムスリム観光客の視点から、その時の体験を皆さんにご紹介したいと思います。

河口湖は、富士山の麓にある湖の一つで、自然がいっぱいの観光地です。遊覧船やボートなどから、雄大な富士山を眺めることができます。また、周辺では、季節の花や紅葉、花火大会など、日本ならではの風景やイベントも楽しめます。東京から比較的近く、新宿から車で約2時間（混雑時を除く）、電車とバスでは約3時間でアクセスできます。

ホテルは河口湖から徒歩5分以内の場所にあります。ホテルの広い庭からも富士山が見えますよ。看板にはホテル名が英語とアラビア語で書いてあり、玄関を入るとクルアーンと日本の置物がならべて飾られているので、嬉しくなりました。

部屋はこぢんまりとしてきれいです。フローリングの床には布団と、厚めのマットレスが敷いてあります。各部屋の天井にはキブラマークが設置してあるので、わざわざキブラの方角を探す必要はありません。礼拝室もあるので集団での礼拝もできますよ。

ホテルのレストランでは、ボリュームたっぷりのハラールの和食を楽しめます。ここで提供される食事は全てハラールなので、ムスリムも安心して口にできます。

この日の夕食のメニューのメインディッシュは、牛肉の陶板焼き、天ぷら、山梨名物・ほうとうでした。温かいメニューには着席してから火を入れてくれるので嬉しいです。ちなみに、市販のほうとうにはアルコールが含まれていることが多く、ハラールのものは珍しいです。

キッズメニューはありませんが、ホテルの配慮で子供には別のデザートを出してくれました。スタッフは地元の方々で、日本語と英語で親切、丁寧なおもてなしを受けることができます。

気になる宿泊料金もリーズナブルです。ツインルーム１泊2名夕朝食付の料金は、16,200円 (１名あたり8,100円)です。食事なしのプランも選べますが、日本の旅館スタイルのハラール和食を食べる貴重なチャンスですので、食事つきをお勧めします。ファミリールームもあり、3~5名まで宿泊可能です。クレジットカードは使えないため、現金を用意する必要がありますのでご注意ください。（宿泊料金は2017年5月6日時点のものです。最新の情報は、Booking.com のホテルのページをご確認ください。）

トイレとバスルームは共同です。トイレには洗浄機能付き便座がついています。

ところで、トイレの使用について、日本人ムスリマとしてひとつだけ外国からの観光客の皆さんへのお願いがあります。日本のトイレは乾いた状態で使用するのがエチケットとなっていますので、便座や床が濡れないようご注意ください。電気を使用しているので漏電の恐れがあり、掃除も大変になります。また、トイレットペーパーは水に溶けますので、使用後は便器に流しましょう。床やサニタリーボックスには捨てないでくださいね。